パーチェス・プライス・アロケーション

パーチェス・プライス・アロケーション(Purchase Price Allocation)とは、企業結合において、取得原価(買収の対価)を被取得企業の識別可能な資産・負債に対して、時価を基礎として配分する手続きです。PPAの最も重要なプロセスは、対象企業の時価純資産価額と取得原価の差額を無形資産とのれんに配分する作業であり、上場企業にとっては、M&A実施後の企業業績に重大な影響を及ぼすのれんを評価することにもなるため、その手続きは大変重要なものとなります。

<PPAの流れ>

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プレ・パーチェス・プライス・アロケーションのシミュレーション/
Simulation for Pre-Purchase Price Allocation

M&Aを実施する企業にとって、対象企業の貸借対照表に計上されていない無形資産の状況を把握することや買収後の無形資産等の償却による潜在的な影響について、M&Aを実施する前に把握することは、経営戦略上大変有意義なことです。財務デューデリジェンスの段階で初期的なPPAのシミュレーションを実施することにより、M&A実施後の損益に与える影響を把握することができるため、結果的に効果的なストラクチャーの検討や意思決定を行うことができます。

パーチェス・プライス・アロケーション報告書の作成/
Document for Purchase Price Allocation

パーチェス・プライス・アロケーションは、M&A実施後、対象企業の識別可能な無形資産を計上することですが、これらの評価作業は大きく分けて①無形資産の識別と②無形資産の測定の2つのステップを通して行われます。

(無形資産の識別)
企業結合会計においては、一般的に、以下のいずれかの要件を満たすものを無形資産として識別することが要求されています。

〇契約・法的要件:契約又は法律上の権利によって生じる資産
〇分離可能性要件:分離・分割が可能で、売却、譲渡、ライセンスの付与、貸与又は交換が可能な資産

(上記を満たす無形資産の例)
・マーケティング関連の無形資産(商標、商号、インターネットドメイン、協業避止協定など)
・顧客関連の無形資産(顧客リスト、受注残、顧客との契約及び関連する顧客との関係)
・芸術関連の無形資産(演劇、書籍、雑誌、作詞、作曲、絵画、写真、動画等)
・契約に基づく無形資産(ライセンス、ロイヤルティ、フランチャイズ契約等)
・技術に基づく無形資産(特許権を取得した技術、ソフトウェア、データベース等)

(無形資産の測定)
無形資産の測定は、以下の手法によって行われます。但し、対象企業はその測定に必要な資料・データを必ずしも保有していないため、代替可能なデータを用いて、一定の仮定を置いて測定する場合が少なくありません。

①マーケット・アプローチ
・売買取引比較法・ロイヤルティ免除法・利益差分比較法・概算法・市場取替原価法
②インカム・アプローチ
・利益差分法・利益分割法・企業価値残存法・超過収益法・ロイヤルティ免除法
③コスト・アプローチ
・複製原価法・再調達原価法

無形資産の評価は、大変複雑で分かりにくいものになっています。また、無形資産の金額の評価は財務会計目的で行われるものであり、評価対象資産の特定と評価方法の妥当性については、会計監査人である監査法人や公認会計士にとって非常に関心の高いところとなっています。それ故、業務フローに則った論理的かつ詳細な検討に基づく第三者の評価を行うことが必要になります。

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